セブン銀行の今後の配当金について考察

銘柄分析

はじめに

本日は先日動画にもしたセブン銀行を配当狙いで保有するべきか否かについて考察をします。

セブン銀行は下記の通り、2015年をピークに株価はズルズルと下落しています。

現在(2021年7月24日)の株価は236円で、配当金は11円、利回りは4.7%と非常に高配当です。

株価も手頃な価格となっており、利回りも高いですので、
個人投資家の中では人気の銘柄と思います。

そんなセブン銀行ですが、今後の配当金はどのようになるのか?を考えていきます。

ビジネスモデル

セブン銀行のビジネスモデルは有名でご存知の方も多いと思いますが、簡単に説明します。

セブン銀行のビジネスモデル(HPより)

セブン銀行はB to B、B to C事業ともに行なっていますが、メイン事業はATMプラットフォーム事業で顧客の現金入出金に対して、提携金融機関よりATM受入手数料を徴収するモデルになっています。

例えば、ある人がセブン銀行のATMでみずほ銀行のキャッシュカードから10万円出金すると、
みずほ銀行からATMに手数料の1,000円を支払う事になります。

セブン銀行は顧客と提携金融機関の入出金の機会を提供しているので、
ATMの運用費用(電気代・システム費用)のみで、手数料を収益として計上できます。

他にも、アプリだけでセブン銀行口座を開設することもでき、
個人ローン・海外送金サービス・デビットサービスなど様々なサービスを提供しています。

配当金の推移

では、注目の配当金は上場してどのような推移となっているのでしょうか。

今回は一株あたりの純利益(=EPS)の内、どの程度配当金を出しているか、を表す
配当性向と一緒にグラフで見ていきます。

この配当性向は0%に近ければ近いほど配当余力ありと判断され、良いとされています。
一般的に適切な配当性向は30%〜50%程度です。

セブン銀行は上記の通り、基本的に配当の減配はありません。
一方、配当性向も40%〜50%と適切な配当性向の範囲内となっています。

ただ、2018年と2021年は配当性向が50%以上を超えています。

2018年はセブン銀行で海外子会社の買収に伴う減損を出しており、EPSが大きく減りました。
一方、配当金は11円据え置きとなりましたので、一株当たりの配当金が占める割合が上昇し、
配当性向99%となりました。

2021年はまだ予想ですが、売上は前年同期比と比べ同じレベルですが、
営業利益が20%程度下落する見込みで、EPSが減益予想となっています。
一方、配当金は11円据え置きとなりましたので、一株当たりの配当金が占める割合が上昇し、
配当性向65%となりました。

定常的に配当性向70%を超えると減配リスクはあるものの、
セブン銀行は以下の3つが理由で2025年までは減配しないのでは?と考えています。

  1. 財務が他行と比べ非常に健全(次章で開設)
  2. 2018年で配当性向99%で減配していないため、配当性向100%未満なら減配しないだろう
  3. 中期経営計画より、2025年までは第2の成長具体化期間。
    その期間中の株主還元施策に「株主還元を維持、実額にも配慮する」などの記載がある。
    中期経営計画のP7、P19参照)

3つ目の根拠はやや小さいものの、1つ目と2つ目の根拠があるため、
減配はしないんじゃないかと思っています。

財務の健全性

それでは財務の健全性についてお話します。

財務の健全性を表す自己資本比率は総資産の内、純資産が何%あるか、を表す指標です。

例えば、総資産が100億で純資産(会社の資産)が20億であれば、
自己資本比率は20%となります。

一般的に銀行の自己資本比率は顧客の預金を負債計上しますので、
4%以上あれば健全と言われています。

その中でセブン銀行は以下のように19.5%の自己資本比率を出しています。

連結財務

総資産は1.2兆円、純資産は0.2兆円となっています。

セブン銀行以外の銀行は自己資本比率は1桁ですが、セブン銀行は2桁の自己資本比率があり、
非常に財務健全です。

負債の内訳は以下の通りです。

負債の内訳

ご覧の通り、預金は顧客からセブン銀行へ入金された現金を表します。
預金残高は今期は7,826億円です。
(セブン銀行の金利は0.01%ですので、有利子分の負債は0.0001倍して、7,826万となります。)

その他の社債やATM借受金はその金額そのものが負債となりまして、ざっと1,500億円となります。

一方、純資産は本章の冒頭でお話ししたとおり2,300億ありますので、
いつでも預金以外の負債は返済できる状態です。

つまり、セブン銀行は財務的には非常に健全です。

今後の成長性

それでは株価上昇の必須の成長性はどうでしょうか?

「はじめに」でチャートをお見せした通り、株価はジリジリの下落しているため市場からの成長期待は非常に低いです。

私もセブン銀行は今のままなら、収益性は悪化し変化しなければ、いつかは淘汰されると思ってます。

理由としては、やはりビジネスモデルが現金ありきのモデルとなっている点です。

他の銀行とは省スペースにATMを全国展開し、人や土地を取らずに銀行業が行えるという強みはあります。
しかし、世界的にもキャッシュレス化が進んでおり、コロナ禍でさらにキャッシュレス化が進みました。
このキャッシュレス化のトレンドは続くと思っています。

よって、ATMで入出金をする母体が減ってしまうので、売上は落ちるのでは?というストーリーです。

セブン銀行の中期経営計画の各フェーズの位置付け

中期経営計画より、2026年〜は新ビジネスの発足を掲げていますので、それに期待したいところです。

ただ、金融ビジネスはフィンテックやデータビジネスなど、多くの競合他社もいますので、
セブン銀行の強みを活かした新ビジネスを世の中に展開できるかは難しいところこあると思っています。(ビジネスは難しいですよね)

おわりに

最後になりましたが、セブン銀行の配当金は2025年の新ビジネス創出期間までは11円が継続されるのかなと思っています。

しかし、将来の成長ストーリーが描くことができず、株価はもうちょっと下落してもおかしくありません。

配当でプラス収入になっても、含み損でプラマイ0になってしまっても仕方がないので、
私はもうちょっと保有は見送ろうと考えています。
PER(株価収益率)的にも現在は過去水準と比べても、割安というわけではないので。

もう少し具体的な第2のビジネスが発表され、その収益に期待できそうであれば、
投資したいかなと思いました。

動画でも簡単に説明していますので、気になる方はご覧ください。

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